Facebookコミュニティ侍SAMURAI DRONE発のマイクロドローンサーキットが、どのようにして新設されたのか。また、なぜ10日というごく短期間で新設できたのかについて、オーガナイザーの立場から思うところを記しています。

Taki Denki Japan micro drone circuitは、いかにして新設されたのか?

先日、このブログに記したとおり、愛知県江南市に侍 SAMURAI DRONE ドローンコミュニティからTaki Denki Japan micro drone circuit(以下、TDJ)が誕生しました。

このマイクロドローンサーキットは、コミュニティメンバーの有志が積極的に動いたことで新設できました。

今回は、サーキット新設の動機、完成までの経緯、短期間で構築できた理由について記します。

サーキット場新設の経緯

そもそもは、コミュニティメンバーの滝さんがつねづね「自分の店が入っているビルに、マイクロドローンサーキットを作りたい」と言っていたことがはじまりです。

滝さんは、コミュニティのイベントで事あるごとに「店のビルの有閑部分を使って、子供たちがドローンを飛ばせる場所を作りたい。そのなかから世界に通じるレーサーが現れて欲しい」と言っておられました。

たしかに、いくらマイクロドローンを子供達に飛ばしてもらいたいと思っても、飛ばす場所がなければ世界に通じるレーサーどころの話ではありません。

家で飛ばすこともできますが、そもそも高度維持がないTiny Whoopのようなマイクロドローンでは、飛ばし方を経験者に教えてもらわないと難しい部分があります。

それに、なにより一人で飛ばすより、大人数で飛ばした方が楽しいです。

話は、コミュニティメンバーの若山さんをはじめ有志の皆さんが、Whooper’s Garage Aichiを新設されたことで一気に進みました。

筆者は、オーガナイザー(焼きそばパンを買いにいく係)として「これはもう若山さんのコースレイアウトのノウハウをお借りして、滝さんのところにレース場を新設するしかない」と思い、滝さん、若山さんにお声がけしました。そこに、藤井さんが合流して、次のような役割分担でTDJを設立することになりました。

  • 滝さん: コースを作成する部材の調達
  • 若山さん: コース設計
  • 藤井さん: コース作成

良い意味での悪ノリ

しかしながら、ただ真面目にコースを作っていたのでは作る方もつまらないです。
遊び心が欲しいところです。

そこで、筆者が思い立ったのがTDJのロゴ作成です。とはいえ、筆者はただの焼きそばパンを買いにいく係なので、デザインが得意なわけではありません。

そこにふと目に入ったのが、Tiny Whoop Japanのタイトル画像に入っているロゴマークです。

Tiny Whoop Japanタイトル画像
“Tiny”と”Taki”は、同じ4文字で、どっちも”T”で始まっています。
しかも、”Denki”と”Whoop”はどちらも5文字です。

これはもう、”オマージュ”するしかないと思い、ついカッとなって作ったのがこちらのロゴです。

TDJロゴ

しかし、いざ”オマージュ”してみるとデザイナーさんというのはすごいなと思います。なんとなく作られているように見えるアートグラフィが、実は見ばえ良くなるように考えられていることが分かります。

ロゴができたあとは、Tシャツを作ろうだとか、ロゴ入りのどら焼きを作ってドローン焼きとして売ろうだとか色々な悪ノリをコミュニティ内で話したのですが、そこから2つのものが生まれました。

ひとつが、侍SAMURAI DRONEショップで売られている”TDJ Tシャツ“です。

TDJ Tシャツ
そして、もうひとつがTDJの壁に掲げられているロゴの染抜です。

TDJの壁に掲げられたロゴ染抜
Tシャツ、染抜とも、滝さんのお知り合いに製作いただきました。

いずれも完成するまでに、ロゴができてから10日とかかっていません。

筆者の悪ノリと思いつきが、あっというまに形になったわけですが、目に見えるものがあっという間に形になるとそこに関わっている方としても実に楽しいです。おそらく、TDJの新設やグランドオープンのお手伝いに関わっていただいたコミュニティメンバーにも、同様に楽しんでいただけたものと思います。

ロゴ、Tシャツ、染抜は、悪ノリを理解してスピード感がある動きをしてくださった皆さんがいたからこその結果です。

この「悪ノリ」と「スピード感」から生まれる楽しさは、TDJを新設するうえでの推力のひとつになっていたと思います。

もちろん、やるべきこともやってます

とはいえ、本筋のコース作成がおろそかになってはいけません。そこは、滝さん、若山さん、藤井さんがそれぞれの得意を活かして、ほぼ3日ほどでコースをひととおり作成してしまいました。

このスピード感でないと、途中でだれてしまって完成が長引いたのではと感じています。こちらは、さきほどの「悪ノリ」と「スピード感」と同様で、「短期集中で形にする力」と「スピード感」の賜物だと考えています。

TDJの新設を支えたのは “何”だったのか

間違いなく言えるのは、滝さんがつねづね「自分の店が入っているビルに、マイクロドローンサーキットを作りたい」と言い続けていたことです。

これはつまり、「マイクロドローンサーキットを作りたいという情熱」の表れに他なりません。

ここがとても大事で、情熱を持った人がいることで、周りの人たちも「このひとのためなら」「このひとといっしょに」と動いてくれます。また、そういう情熱を持った人は、「このひとなら最後までやり切ってくれる」という信頼感を関わってくれる人たちに与えてくれます。

そして、何かをやり切るにあたっては、「遊び心」が欠かせません。

今回のケースで言えば、ロゴを作ったり、それを受け入れてTシャツを作ったり、染抜をつくったりすることです。

この遊び心が、「楽しみながら何かを成し遂げる」という体験を形作るのだと思います。

前向きな人たちといっしょに何かを作り上げるという体験は、関わったそれぞれの心に何らかの充足感、知識を残します。

そこが、関わってくれる人たちにとってのモチベーションに繋がっているのだと思います。いくら滝さんのように情熱を持ってやる気がある人がいても、手伝う人に何らかのメリットがなければ、マイクロドローンサーキット場は、ここまで短期で形にはなっていないと思います。

今後、コミュニティで周りの人たちの力を借りて何かを成し遂げたいと思っている方は、その点を考えると早く実現できると思います。

つまり「協力してくれる周りの人たちに、自分はいったい何を与えられるのだろうか」を考えて、頼んだ方、頼まれる方ともメリットがある形を作ること。

ここがひとつのポイントになってくるかと思います。

この点については、今後も折にふれて記していきたいと考えています。

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ハードウェア・ソフトウェア開発集団、有限責任事業組合アプライトネスのメンバーです。「なにこれ、面白そう!」の実現をお仕事にしています。ドローンおよび周辺機器のハードウェア・ソフトウェアの開発もその一環です。