ここのところ、筆者はほぼ毎週末のように日本各地でトイドローンを使った飛行体験会で、初めてドローンに触れる方達に操作方法を説明しております。そのなかで、トイドローン飛行体験会のスタッフ、参加者ともに理解しておくことで、より体験会を楽しめることがあると気づきましたので共有します。

トイドローンの飛行体験会を開催するうえでもっとも大切なこと

NINJA DRONE 忍の横での体験会の様子
読者の皆さんのなかには、トイドローンの飛行体験会を開催したことがある方や、トイドローン飛行体験会を開催しようと考えている方もすくなからずいらっしゃるかと思います。また、トイドローン飛行体験会に参加してみたいと思っている読者もいらっしゃるかと思います。

そうしたみなさんにお聞きしたいことがあります。トイドローン飛行体験会のスタッフ、そして参加者にとってもっとも大事なことがあります。

一体なんでしょうか?

ひとえに「誰もが心配なく、安全に飛ばせること」です。飛ばしている本人はもちろん、近くでその様子を見守っている人たちも含めて、みんなが安全でいられることが大切ではないでしょうか。

安全に飛ばすにはどうすればよいのか?

ドローンを飛ばしたことがある読者の皆さんであれば分かりきったことかと思いますが、もっとも安全に飛ばすには、操縦者自身も含めてドローンを人の近くで飛ばさないことです。

とはいえ、体験会にはドローンの操作に不慣れな方が多く訪れるのが普通です。

そうしたみなさんに楽しく飛ばしてもらいながら、安全を担保するにはいったいどうすれば良いのでしょうか。

知っておくべきたったひとつのこと

これまで約半年ちかく、数々のトイドローン飛行体験会に携わってきてわかったことは、「飛ばしているドローンが人に近づいてしまう人は、操作を勘違いしていたり、混乱して正しい操作ができていないことが多い」ということです。

「操作を勘違いする」とは、コントローラーの仕様をきっちり覚えきてれていないということです。

人にはそれぞれの理解力というものがあります。年齢や経験によって変わるのですが、トイドローン飛行体験会で操作説明を聞いてもなかなか覚えられない人というのが絶対数います。

そうした人たちには、「困ったらスティックを操作しなくていいんだよ」と事前に説明していてもあまり効果がありません。スティックに置いた指を無意識に動かしていて、トイドローンが自分が想像したものとは異なる動きをして混乱してしまうということが多々あるからです。

そこで、トイドローン体験会に参加する方に、ひとつの重要な操作を教える必要があります。

着陸ボタンを押すことです。

離着陸ボタン

それも単に着陸ボタンがあることや、決められた範囲を超えて飛んでしまったときに押すことを教えるだけではだめです。

ドローンを飛行させる前に、着陸ボタンが存在することをしっかり記憶してもらう必要があります。

どうやって記憶してもらうのか?

着陸ボタンをきっちり記憶してもらい、体験者が混乱したときに思い出して確実に押してもらえる方法があります。

それは、「着陸ボタンの存在をクイズにすること」です。この方法は、とくに子供達にとって有効です。

たとえば子供達にParrot Mamboのコントローラに存在する離着陸ボタンについて教えるとします。

このボタンは、Parrot Mamboが地上にあるときに押すと離陸し、空中にあるときにときに押すと着陸します。

そこで、この離着陸の操作を教えてから、右スティックや左スティックの操作をひととおり教えて、教え終わったタイミングでスタッフから参加者に対して次のように質問します。

「みなさん、ドローンが飛行してもよい範囲をはみだしそうだと感じたり、人や物にドローンが当たりそうだと感じたときに押すボタンはどれですか?」

残念ながら統計を取っていないため定量的に申し上げることはできませんが、とりわけ小学生以下の体験者にはこのクイズが有効で、着陸するべきタイミングで着陸ボタンを押してくれる人は、クイズを出題していないときに比べてどう控えめに見ても、5割以上は多いように思えます。

まとめ

体験会参加者によるNINJA DRONE 忍 エキシビジョン
トイドローン飛行体験会に足を運んでいただいた以上、「楽しかった」と思って帰っていただきたいのは、すべてのスタッフに共通の願いかと思います。もちろん、体験者も楽しく帰りたいはずです。

体験者が操作するトイドローンが予想外の場所に飛んでいってしまい「自分はなんて下手なんだ」と悲観したり、トイドローンを当てられてしまった人、トイドローンを当ててしまった人が生まれて悲しい思いをしたりしないためにも、安全飛行とそのための手段を確実に覚えていただく工夫をして体験していただきましょう。

もちろん、着陸ボタンを体験者に覚えてもらうだけでは、ドローンが人の近くで飛行してしまう状況を完全に排除することは難しいです。充分な飛行スペースをとったり、スタッフが体験者に付き添ったりといった他の工夫も併せることで、より楽しい体験会にできるのではないでしょうか。

 

 

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ハードウェア・ソフトウェア開発集団、有限責任事業組合アプライトネスのメンバーです。「なにこれ、面白そう!」の実現をお仕事にしています。ドローンおよび周辺機器のハードウェア・ソフトウェアの開発もその一環です。