2017年10月1日(日)に愛知県名古屋市港区で「Maker’s Pier DRONE CHALLENGE 2017秋」(以下、イベント)が開催されました。イベントのアトラクションには子供ドローンプログラミング体験がありました。当イベントの会場はMaker’s Pierであり「モノづくり」を提供してくれる場所です。この「モノづくり」を多くの子供たちにも楽しんでもらうため、今回のプログラミング体験が催されました。

従来のプログラミング教室

プログラミング体験というと、「パソコンを用意しないといけない」とか「プログラミング言語を覚えないといけない」などと考え、構えてしまう方が多いようです。近年、スマホやタブレットが普及しておりパソコンを持たない家庭も多いです。

家庭にパソコンを所有していたとしても、プログラミングを自宅で体験するには、さらなるハードルが存在します。子供向けのプログラミングに定評のあるScratchや文部科学省がリリースしたプログラミンは、動作させるためにパソコンへの各種アプリケーションのインストールが必要であったり、ネットワークに接続できる環境が必要であったりします。

ドローンプログラミング教室

イベントのプログラミング教室では、子供たちにプログラミングが身近なものであることを感じてもらうことが目的でした。今回使用したのはParrot MamboというトイドローンとiPadであり、プログラミングはiPadにインストールした無料アプリ「Tynker」を使用しています。この「Tynker」は、Scratchのようにブロックを組み合わせプログラムを作成するため、小学生でも問題なくプログラミングすることができます。つまりドローンを飛ばすプログラミングには、必ずしもパソコンやそこにインストールするアプリケーションは必要ないのです。

アトラクションに参加した子供たちの反応

前置きが長くなりましたが、今回の子供ドローンプログラミング体験は朝10:00から始まりました。ちょうどMaker’s Pierに足を運ぶ家族が増える時間です。1回のプログラミング体験は30分でした。最初は数家族から始まりましたが、回を重ねるにつれその数は増えました。会場で子供が簡単にドローンを飛ばしている様子を見て、自分もやってみたいと思う子供達が多かったように思います。

子供たちは呑み込みが早く、最初に5~10分程度ドローンについて紹介し、iPad上にインストールしたTynkerを使ってプログラミングの方法を教えてあげると、あとは子供たち自身で試行錯誤しながら思い思いにドローンを飛ばしていました。30分という短い時間であったにもかかわらず、終了間際には子供たちは自由自在にドローンを操っていました。終わった後も、ドローンに興味を持ったご家族が、ドローンの購入方法やプログラミングに利用したアプリケーションについて尋ねてくれたりしました。

今後の開催にあたり

私は今回初めてアトラクションのスタッフとして参加させて頂きました。私はゲームの専門学校で教壇に立っており、新入生にもプログラミングを教えていますが、プログラマーを目指している学生であっても、入学するまでPCを触ったことのない者もいます。その学生にPCのいろはを教えることは非常に時間のかかる大変な作業です。

一方、本イベントのアトラクションはiPadを利用したものであり、小学生の多くはタブレットの操作に慣れ親しんでいます。最も驚いたのは、「タップ」や「スワイプ」という言葉が通じ、基本的な操作は身についていることでした。そのため、今回のアトラクションで子供たちに教えたことは、iPadのアプリ「Tynker」上でブロックを組み合わせるということだけでした。子供たちは順応性が高く、あっという間にプログラミングが身についていきます。思い通りにドローンを飛ばすことができた子供の笑顔は忘れることができません。これがキッカケとなって、一人でも多くの子供達にプログラミングに親しんでもらえると、スタッフとしては何よりの喜びです。

そのように考え出すと、さらに欲が出てきます。今回のドローンプログラミング教室は、私にとっても初めての体験でしたので、その内容に関してはまだ言及するだけの知識は有しておりません。しかし、より多くの子供達に体験してもらおうと思うと、空いていた時間帯にも人を呼び込む必要があると感じました。ただ今回の場合、一番の問題は教室が開催された場所だと思われます。教室に人がいない時間に縁日を見学しましたが、そちらには多くの家族が集まっていました。縁日やほかのアトラクションと開催場所が近ければ、相互効果がもっとあったのではないかと思います。

もちろん会場の都合もありますので、今回の場合はチケットを販売している縁日の会場から離れていたものと思います。しかし、プログラミング教室で参加を希望する家族に対し縁日でチケット購入が必要な旨を伝えたのち、再び教室に姿を見せなかった家族もいました。その場でチケット購入ができれば、そのまま参加して頂けたものと思います。この辺りについて今後改善できれば、更に多くのご家族に楽しんで頂けるでしょう。

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清水友晶

代表取締役株式会社TKS2
これまで日本におけるCocos2d-xの普及活動とサービスの開発を行ってきました。Cocos2d-xに関する全国各地での講演、10冊以上の書籍の執筆する傍ら、 専門学校での講師を担当するなどアカデミックな活動にも従事。