8月1日と2日で「リニモ親子教室」でドローンの分解・組立・体験教室を行いました。8月2日の様子をスタッフ側が気に留めておくべき点という視点からレポートします。

「リニモ親子教室」に参加して見えたもの

こんにちは。侍SAMURAI DRONEコミュニティの平岩です。

先日、「リニモ親子教室」の1日目の様子を、侍SAMURAI DRONEコミュニティの若山さんが記事にしてくださいました。

「リニモ親子教室」でドローンの分解・組立・体験教室 1日目!!

私は、2日目の様子をみなさまにお伝えします。

とはいえ、1日目も2日目も教室の内容に大きな違いはありませんので、次のような方に役立つ情報という視点から2日目の様子を記します。

  • 保護者が同席するワークショップを繰り返して開催しようと考えている方
  • 参加者にとって満足度の高いワークショップを開催したい方

保護者が同席するワークショップを繰り返して開催するうえで必要な考え方

これから紹介する考え方は、お子さんが参加するワークショップのなかでも、とりわけ保護者の方も会場にいらっしゃり、同じワークショップを繰り返して開催するケースでは必須といって良いかもしれません。

それは、「子供に話して保護者に聞かせる」ことです。

筆者は、侍SAMURAI DRONE ドローンコミュニティのメンバーと共同で、ドローンを使った子供向けプログラミング体験ワークショップを開催しています。

そこでよく目にする光景なのですが、ドローンの飛行原理やプログラミングの基礎について話していると、保護者のみなさんが私の説明に対して深く頷きます。

ワークショップの告知は、保護者の目に止まりやすいフライヤーやFacebookページをメインで募集していますので、保護者の方が子供にワークショップへの参加を提案されていることは容易に想像できます。

そこには当然、保護者の方の興味も絡んでいるものと推測されます。結果、「自分も聞きたいから参加する」という保護者のみなさんは多いのではないでしょうか。

とりわけ、今回は「リニモ親子教室」ということで、子供だけでなく保護者のみなさんも参加者です。こうした状況では、子供にわかる説明さえすれば、保護者のみなさんにはもちろん十分に理解できます。

ということであれば、保護者のみなさんには更に踏み込んで理解してもらうのが良いのではないかという発想になりますが、実はそうでもありません。

ここがもうひとつ大事なところです。「とはいえ保護者は自分たちに向けた説明は求めていない」ということです。

先述のプログラミング体験ワークショップでのことです。保護者の方が興味深く聞いているのを感じ取り「そこまで興味を示すなら」ということで、保護者の方にはより深い説明を何度か試みたのですが、いずれもみなさん反応がよくありません。

これはあくまで筆者の主観ですが「分かりたい」のではなく「自分も理解したいけど、そこは本筋ではなく、子供でも分かる内容であることを確認していたい」という心理のように見受けられます。

ですので、あくまでお子さんに向けての説明ではありますが、保護者のみなさんに内容を理解してもらうことを心がけると、「この説明なら子供も理解できているはず」と満足してもらえます。

「子供が満足するのはわかるけど、なぜ親も満足させないといけないの?」と思われるかもしれません。

しかし、考えてみてください。ワークショップにお子さんを連れてきてくれるのも、有償であれば参加費を出してくれるのも、また「あのワークショップは良かった(悪かった)」と口コミを広めてくれるのも、すべて保護者の皆さんです。

いちど限りのワークショップであれば必要のないことなのかもしれませんが、繰り返して開催することが見込まれるワークショップにとっては、重要なことだと言えます。

ちなみに、この考え方を仕事仲間に話したところ、「自分もたまに子供向けのワークショップで話をするが、講師向けのオリエンテーションで”子供に向けて説明して、保護者に理解してもらうことが大事”だと教わった」とのことです。

参加者にとって満足度の高いワークショップにするには

参加者にとって満足度の高いワークショップにするには、どうすればよいか。これについての答えは実にシンプルです。

ワークショップに熱中してもらうこと」です。

「では、どうやって熱中してもらえばいいの?」という問いが自ずと湧いてきますが、これはふたつのポイントをおさえれば意外と簡単に実現できます。

  • ワークショップをテンポよく進めること
  • 参加者を主催者側に取り込むこと

ひとつめの「ワークショップをテンポよく進めること」については、残念ながら「対象のワークショップを何度もこなしたスタッフを作ること」しかないと思います。

実際、今回の「リニモ親子教室」でも1日目の1回目は、決してテンポが良いとはいえませんでした。これは、当日集まってはじめてワークショップに臨むスタッフ有志の誰にとっても、仕方がないことです。

この「不慣れなスタッフ」問題を改善する方法は、ひとつしかないと考えています。

それは、「ワークショップを事前にシミュレーションすること」です。

ふたつめの「参加者を主催者側に取り込むこと」は、具体的な例で説明します。

2日目には、スタッフのひとりが小さなカラーコーンを会場に持ってきてくださいました。

「子供がドローンを飛ばすときに、このカラーコーンを床に設置してあげれば、これをターンするという目標ができて操作しやすいのではないか」という思いから持参されたそうです。

ところがこのカラーコーン、小さくて扱いやすいため「これを持って、順番を待っているお子さんに立ってもらって、操作する子はこのなかにドローンを収めるように遊んでもらえれば、ドローンを飛ばす順番を待っている子供たちも参加者になれるよね」とスタッフのひとりが言いました。

そこで、カラーコーンを持ってもらって、ドローンをこの中に飛ばしてもらうようにしたところ、飛ばす順番を待っていたり、自分の順番が終わった子どもたちが退屈そうにすることが減りました。

裏付け

今回、1日目と2日目それぞれの午前と午後にワークショップが開催され、それぞれのワークショップの終わりには保護者のみなさんにアンケートに回答いただきました。

その設問のうち、回答から満足度が読み取れるものは2つありました。

  • ワークショップについての満足度を問う設問
  • 自由回答欄

これらのうち、とりわけ自由回答欄への記載内容から、参加者の満足度の変化が読み取れると判断して、自由回答欄の内容を類型化したものが次のグラフです。

自由回答内容の変化

これを見るとわかるとおり、1回目から4回目にかけて、不満な点に言及する回答が減少しています。

とりわけ、1回目と2回目(1日目)と、3回目と4回目(2日目)のあいだで不満についての言及が少ないのは、スタッフの慣れによるところが大きいものと思われます。

また、2日目のほうが参加者数が多かったにもかかわらず、回答なしのアンケート数が減っています。これは、満足であったことを伝えようとする意思が強かったものと推測されます。

他に見えたもの

他にも見えたものが、いくつかあります。

たとえば、ワークショップ内で発生した問題をスタッフ間でどのように共有して解決するのかや、子供だけではなく保護者の皆さんにどうやって主催側に回ってもらうのかといったことです。

今後もワークショップについての記事を書くことがあると思いますので、これらについては折に触れて記したいと考えています。

 

 

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ハードウェア・ソフトウェア開発集団、有限責任事業組合アプライトネスのメンバーです。「なにこれ、面白そう!」の実現をお仕事にしています。ドローンおよび周辺機器のハードウェア・ソフトウェアの開発もその一環です。