筆者は、三重県で開催されている子供向けプログラミングワークショップLittle Coder Mieのお手伝いをしております。先日開催されたワークショップのなかで、ドローンが活躍する場面がありましたので、その様子をレポートします。

子供向けプログラミングワークショップ

2020年、小学校でのプログラミング教育の必修化にむけて、各地でさまざまな取り組みがなされています。

この記事を読まれている皆様にも、学習塾でプログラミングを教えていることや、大人たちが子供たちへ無償でプログラミングを教えるCoderDojoという取り組みを耳目にされていらっしゃる方もいるかと思います。

筆者はかれこれ2年以上のあいだ、三重県で開催されているLittle Coder Mieという子供向けプログラミングワークショップのお手伝いをしています。

ワークショップに参加されいてるスタッフのみなさんには筆者がドローンに取り組んでいることをご存知の方が多いため、「ぜひ、ワークショップのなかで何らかの形でドローンを使いたい」というお話をいただいておりました。そこで、去る7月23日に開催されたワークショップの中でドローンを活用してきましたので、その様子をレポートします。

ワークショップの内容

今回のワークショップのテーマは、「楽しいをつなげよう」でした。具体的には、プログラミング言語Scratchなのぼ〜どというセンサーボード、市販のモーターを組み合わせて、ドミノだおしをする仕組みを作るというものです。

図にすると、次のとおりです。

ドミノだおし概略図

左に位置する銅板の上にアルミテープを貼ったドミノを置き、センサーボードの抵抗Aから伸びる線を通電させておきます。アルミテープが貼られたドミノが何らかの手段で倒されると抵抗Aに電気が流れなくなるので、コンピュータで動くScratchのプログラムがそのことを検知して、モーターM1に電気を流します。結果、ビー玉が定規と鉛筆で作られた坂を転げおち、ドミノを倒します。倒されたドミノの先に待っているのは、やはり銅板の上に乗せられたアルミテープを貼ったドミノです。

この仕組みをワークショップの参加者間でつなげいていって、ドミノの連鎖をつないでいくというのが今回のワークショップです。つないでいっている様子がこちら。ドミノだけでなく、スタッフが用意しておいた小道具も使って良いことにしていますので、参加者のみなさんはさまざまな趣向を凝らしてドミノだおしを作っています。

ドミノをつなぐ様子(その1) ドミノをつなぐ様子(その2) ドミノをつなぐ様子(その3) ドミノをつなぐ様子(その4)

ドミノだおしのワークショップは昨年も開催されたのですが、そのときは上述のとおりScratchとなのぼ〜どを使う、いわば「初心者向け」の手段だけでドミノを連鎖させていったのですが、今年は一部に「中級者向け」の手段をはさみました。

Arduinoという電子工作向けのマイコンボードとサーボモーターを組み合わせて実現する部分を用意したのですが、その部分の作り方を教えるのが筆者の役割でした。

侍SAMURAI DRONEコミュニティにおいて筆者は、開発担当兼焼きそばパン係という裏方役なのですが、今回は思いっきり表に立った役割でワークショップに臨んだわけです。

開発担当兼焼きそばパン係がんばるの図

これだけでも結構な重責だったのですが、今回はもうひとつのミッションを背負ってワークショップに参加しました。

冒頭でも触れた「ワークショップのなかで、何らかの形でドローンを飛ばす」というミッションです。

飛べ飛べドローン、天高く

スタッフのみなさまと事前に打ち合わせを重ねた結果、今回はドミノの最後でドローンに登場してもらおうということになりました。写真は、そのときの様子。

ドローンがからんだピタゴラ装置

この写真のなかにある仕掛けがどのように働くかというと、次のとおり。

  1. 写真には写っていないが、向かって右にあるドミノが倒れるとParrot Mamboは飛行準備して、プログラムは音量認識を始める
  2. 子供たちの声援の音量に応じてParrot Mamboはどんどん上にあがっていく
  3. 上に上がりきると、プラレールの上の紙コップが浮く
  4. 紙コップの中に隠れているボールがプラレールを滑り落ちる
  5. ボールがピタゴラゴール1号の中に入ると、ピタゴラスイッチのジングルが鳴ってフィニッシュ

ここで何らかの原因でドローンが天高く飛ばないとなるとドミノ倒しがフィニッシュしないという、なかなかな期待(プレッシャー)をParrot Mamboと筆者は背負っていたわけです。

結果どうなった?

昨年もそうだったのですが、やはりこれだけの人数が絡んでくるとそうスムーズにドミノは倒れてはくれません。うまくいかなかったところは、ドミノを立てた子供たち自身の指で倒して継続していくのですが、成功した子も失敗した子も、みんな楽しそうでした。

そうしてみんなでつないだドミノ倒しのフィニッシュ、果たしてどうなったのか。
荒いですが筆者目線の動画でご覧ください。


 
このように、お子さんたちは真剣にParrot Mamboを応援してくれました。

ん、ちょっと音量とドローンの上がり具合が一致していないような…気にしてはいけません。

子供たちの心がParrot Mamboに通じたんです。

大事なので、もういちど言います。

子供たちの心がParrot Mamboに通じたんです。

そういうことです。ええ。

いい感じに調整してくれたスタッフの阪さん、ありがとう!

人がドローンに感情移入する

今回のワークショップ、Arduinoの使い方を参加者に教える資料を準備したり、必要な部材を調達したり3Dプリンタで出力したりと、いろいろと大変なことが多かったです。これまで、筆者は裏方でLittle Coder Mieのお手伝いをしてきましたので、表に立つための準備をされているスタッフ各位の大変さ、偉大さが改めてわかりました。

そうしたなか、フィニッシュの場面で「ドローンに対して感情移入して、声援を送るお子さんたち」というシーンを見たときに「これだ!」という気づきを得ました。

それが何かについては、これから侍SAMURAI DRONEコミュニティの開発担当兼焼きそばパン係として、製品やサービスで体現できればと考えています。

乞うご期待。

 

 

Comments

comments

The following two tabs change content below.
ハードウェア・ソフトウェア開発集団、有限責任事業組合アプライトネスのメンバーです。「なにこれ、面白そう!」の実現をお仕事にしています。ドローンおよび周辺機器のハードウェア・ソフトウェアの開発もその一環です。